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園のこだわり

オレンジ!

2022/06/08

先日、2歳児クラスの子どもたちにオレンジを切り分けるところを見てもらいました。
その日のフルーツであるオレンジです。このクラスの子どもたちはフルーツが苦手な子が多く、その中でもオレンジは甘味の中に酸味もあり(八百屋さんは新鮮で、おいしい野菜や果物を仕入れて持ってきてくれていますが…)人気がありません。それでも「給食の先生がオレンジを切るよ」という保育士の声掛けに興味をもった子どもたちが集まってきました。
美味しそうなオレンジのヘタを包丁で切り落とすと、甘酸っぱい良い香が広がります。「良い匂いする?」と聞くと「良い匂い!」と言う子がいましたので、オレンジの香をもっと感じてもらえるように、保育士がヘタを持って、子どもたちの鼻に近づけて嗅いでもらいました。「良い匂い!」と言う子、ちょっと舐めてみたそうな子、慎重に匂いを嗅ぐ子、どの子も香を嗅いだ後はニコニコしていました。
乳児クラスへ提供するオレンジは厚い皮をむきます。クルクルと皮をむいていくと「ながーい!」「白いところがある!」と感想や発見の声が上がります。オレンジ色の皮の下の白い部分もきれいに削ぐと、瑞々しいオレンジの実が出てきます。「おー!」という歓声も上がりました。螺旋状になった皮も見てもらいましたが、やはり舐めてみたそうな子、チョンと触ってみる子、よだれが垂れてくる子と様々な反応がありました。
1個のオレンジを6等分に切り分けて、真ん中のスジを切り取り、半分に切り込みを入れて完成です。食事の時に見るいつものオレンジの姿になりました。クラス分を切り終え容器に入れながら「このオレンジ、お食事の時に食べてね」と言うと「はーい!」と元気に答えてくれましたが、フタをしてオレンジが見えなくなってしまうと「なんで今食べられないの?」という感じの表情をしていました(笑)
食事終了後、保育士から「いつもは食べないAちゃんが今日は食べました!」と聞きました。食べてみようと思うきっかけになったこと嬉しく思いました。

栄養士 S.A

私がいるから大丈夫だよ

2022/05/25

季節のうえではまだ春ですが、もう夏なんじゃないか?と思うほど暑い日があるこの頃ですが、子ども達にはそんなことは関係ありません。大好きな保育園の園庭で汗をかきながらも元気いっぱいに遊んでいます。そんなある日のこと。3歳児クラスのAちゃんが、友だちがやっている姿を見て自分も「登りたい」とアスレチックのロッククライミングに挑戦!初めは1人で登ってみたのですが、1段目に足をかけて次に進もうとするものの、思うように身体を動かせず…そんなことを何度か繰り返していました。するとそこへ4歳児クラスのBちゃんが。Aちゃんが登っている姿を見て「これ登りたいの?」「やり方教えてあげようか?」と自然と教え始めてくれたのです。「そこに足やったら次はこっちの手を上にやるんだよ」「そうだよ!出来たじゃん!上手上手」「次はこっちの足をここに置くんだよ」と側に付きながら丁寧に足や手を置く場所を指差ししながら教えていきます。その姿はまさに小さな先生のようでした。Bちゃんに言われた通り手を届かせようと必死に伸ばしてみるものの、あと一歩が届きません…すると「ちょっと見てて。1回やって見せるよ」と登り始め、「こうやって登って、手をここに置いて」「次足はこうでしょ」と登りながらも説明もしたりと、Bちゃんなりに、Aちゃんがどうやったら分かりやすいか、登れるようになるか一生懸命考えて教えているように感じました。その後もAちゃんは何度か挑戦してみたものの、この日は最後まで登れることはありませんでした。ロッククライミングを終わりにした後直は「登れなかった」と悔しそうな表情を浮かべていましたが、Bちゃんに「違うので一緒に遊ぼう」と誘わると、笑顔に変身し、2人で別の場所に遊びに行きました。今回はとくに保育士から「教えてあげて欲しい」とはお願いをしていません。子ども達が自分で気付いて、困っているなら教えようと自分で考えて自然と行動にうつしました。そんなこども同士の関わりってとっても素敵ですよね。そんな姿が生まれるのも異年齢保育ならではの良さだなと改めて感じる1場面でした。

   保育士S.O

ある日の一時保育

2022/05/18

数ヶ月お休みしていた一時保育が再開しました。今年度より一時保育の担当となった私にとって、初日の親子が来園されました。そのお子さんAくんはこれまでも週1回程利用されていましたが、前回の利用は1月。久しぶりの登園で、1歳のお誕生日を迎えたところでした。
お預かりした時間は、園児たちがお昼寝中。静まりかえったフロアの1角のお部屋に連れて行くと、Aくんは大きな声で泣き始めました。すぐさま部屋を出て階段の踊り場へ避難!もう一人の担当がおんぶ紐を持ってきてAくんを抱っこすると落ち着いてきて、部屋に戻り、おろしてみると遊び出しました。その先生は会議があるため行ってしまい、私とAくんの1対1になりました。Aくんが機嫌よく過ごせるようにと、たくさん話しかけて一緒に遊び、こんなオモチャもあるよと見せては気を引き・・・1時間を過ぎると、時折ヒクヒクと泣き出しそうな表情になってきました。
おやつの赤ちゃんせんべいが届きました。別の先生が「食べる?」と見せると、しっかりと握りました。早速おやつの用意をすると、私の膝上に座り、サクサクと食べ始めます。先程の不安げな表情はどこへやら。途中で声を上げて笑い出しました。見ると、お昼寝から起きた幼児の女の子が部屋の扉の丸い穴から顔を覗かせています。それに反応してAくんは笑ったのでした!おせんべいを4枚食べ終えて満足げなAくん。お姉さんのいる扉へハイハイで向かっていくと、扉前で立ち上がりました。お姉さんが扉越しに手を伸ばすと、Aくんも手を伸ばし、お姉さんの指を握りました。子ども同士というのはこんなにもすぐに打ち解けられるのかと改めて感じました。
お昼寝から起きた子ども達でフロアは賑やかになりました。Aくんに気づいた子達が部屋を覗きに来ます。お腹も満たされ、周りの賑やかさの中で安心したのか、Aくんはスイッチが入ったように私から離れて部屋を探索し、遊び出しました。
登園から3時間。お父さんを笑顔で迎えたAくんに、ほっとする私。一時保育を予約された方の理由の中に、人と関わりを持たせたいというものもありました。一時的な保育ですが、来てくれた子にとって大切なものが育まれる時間であればよいなと思います。
保育士N.W.

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