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園のこだわり

小さな社会の中での経験

2022/03/23

光徳保育園では、進級に向けて3月から新しいクラスで過ごしています。新しい3歳児クラスのお友だちは、新しいお部屋はもちろん、4・5歳児のお姉さんお兄さんと共に過ごすことも初めて!少しドキドキしている様子で過ごしていました。そのような中、3歳児クラスのAくんが上履きが履けないと困っていました。Aくんは「せんせい、やって!」と言うので、隣に座っていた5歳児のBちゃんにお願いをしてみました。Aくんは最初「せんせいがいい!」と言ったのですが、「やさしいお姉さんが手伝ってくれるみたいだよ」と伝えると、Bちゃんが手伝う姿をじっと見始めました。Bちゃんは「うーん…こうやって…なんで入らないの!」としばらくやってみると難しく、困り始めます。すると、お願いしているAくん自身が「できないの?こうやってぎゅーってやるんだよ」と手を出し自分で履こうとしたのです(笑)しかしそれでも履けず…それを見かねた4歳児のCくんがもう片足のお手伝いをしてくれたのですが、やっぱり履けず…。今回はお迎えの時間と重なってしまい、履けずに終わってしまったのですが、また数日後に同じような場面に出くわしました。

 

Aくんがまた履けずにいると…4歳児のDくんが手伝い始めました。今回はAくんもお兄さんの存在をすぐに受け止め、すぐに手伝ってもらう体勢に(笑)今回もなかなか履けずにいると、Aくんが「お兄さんにやってもらってるの!」「お兄さんすき!」と言い始めました。さらに、「ぐってしてー!」と指示を出しながら、お兄さんの頭を撫でたり、こちょこちょをしたりスキンシップをとり始めたのです。前回からの様子と比べると、年上のお友だちに対して心を開き始めたと感じる瞬間で嬉しく思いました。

ちなみに…上履きは結局履けず保育士のお手伝いにより履くことができました。Aくんが履けるようになるのが先なのか、お友だちが履かせてあげられるようになるのが先なのか…これからの成長を楽しみに見守っていきたいです!

 

保育士 H・M

新しい季節へ・・・

2022/03/18

先日、コロナ禍でかなり短縮した形ではありましたが、天気にも恵まれ、無事に卒園式を終えることができました。久しぶりにサポート役で参加させて頂き、私はまさに今年卒園した子たちが1歳クラスになる時、幼児クラスから乳児クラスに降りました。園長先生から証書を貰う姿を見ながら“あんなに小さかったのに”と大きく立派になった子どもたちを見て、こっそり、ひっそり、涙をこらえていたのは秘密です(笑)
乳児の時の記憶は、子どもたちこそあまり覚えていないことが多いと思います。ですが、保護者の皆様はどうでしょう?初めて子どもを預けるさみしさや、わからないことだらけの園生活、体調を崩す我が子が心配になり、生活リズムが整うまで、様々な不安や悩みを抱えて過ごした時間も少なくはないと思います。

私が毎年、新入児(0.1歳児)を迎えるにあたって強く思うことがあります。それは、子どもを預けることに対しての“罪悪感”を持ってほしく無いということです。たくさんの保護者の方とお話してきた中で「私が仕事をしているばかりに、子どもに可哀想な思いをさせてしまっている」というようなセリフを何度も耳にしています。4月初め保護者の方と離れる際、涙を流しながら、大きな声で泣きながら一生懸命に手を伸ばす我が子の姿に、そう思うことは当然ですよね…。
でも大丈夫!子どもってすごいんです!自分で環境に順応しようとするんです!安心できる保育士を見つけて、その背中でスヤスヤ眠るんです!いつのまにか歩けるようになり、転んでも自分で砂を払って、立ち上がれるようになります!たくさんの玩具の中から好きな玩具も選べるし、好きなお友だちを見つけてあっという間に“バイバイ”と手を振って保育室に入っていくようにもなります!そして、保育園という集団の中でしか経験できない様々な出来事を経て、心も体も強く、大きく成長していくんです!
だから保護者の皆様、安心してください。何も心配なさらず、お子さんを預ける時は「いってきます」ではなく「いってらっしゃい」と送り出すような気持ちで、はりきってお仕事へ向かってください(笑)

私たち保育士はプロです。子どもたちだけでなく、保護者の皆様の気持ちにも寄り添い、一緒に成長を喜びながら日々を見守っています。
さぁ、もうすぐ新年度!また気持ちを改たに、新しいお友だちを迎える準備はバッチリ整っています!どんな出会いがあるのかワクワクしながら、残り数週間の今年度を大切に、大切に過ごしていきたいと思います。

保育士 A.S

好きなことをとことん

2022/03/16

光徳保育園では3月から1ヶ月の期間を移行期間として設けており、4月からの新年度に向けて慣れていけるよう、全クラスの友だちが新しいクラスでの生活をします。そして年長児は今まで年少・年中児と一緒に生活していたところから、年長児だけの生活に変わります。そんな生活空間が変わってからの年長児の1コマです。
ある日のこと。Aくんが「僕ディノアライブ観に行ったんだよ」と恐竜が動くショーを見に行ったことをお話ししてくれました。それがとっても楽しかったようで、「僕今からディノアライブを作る」と日中の制作で作り始めたのです。最初はA4サイズほどの画用紙の上に立体的に作った恐竜を1体置いいただけだったのですが、途中から恐竜好きのBくんが「僕も手伝うよ」とやってきました。画用紙の上に2・3体恐竜を作って動かして遊び始めました。それで終わるのかな?と思いきや、徐々に子どもたちの話の中で「この恐竜は○○時代の恐竜なんだよ!」という話になっていました。
そんな話をしているうちにディノアライブを作るという目的から更に広がり、「恐竜王国を作ろう!」となったのでした。

夕方の時間にも再度制作再開!「恐竜時代は3つあるからまずは三畳紀から作ろう」「三畳紀ならプラテオサウルスがいるよね」「あとブラテリヤスも!」となんだか初めて聞く時代や恐竜の名前がズラズラ…自分たちのお話しの中で出てきた恐竜をかたっぱしからどんどん作っていきます。「三畳紀の次はジュラ紀!」この時代には大好きな恐竜がどんどん出てるようで、「僕の好きなブラキオサウルスがいる」「見て!アロサウルスも作ったよ」と恐竜話に熱がより一層入りながらも作る手は一向に止まりません。時代の様子も知っているようで「今はジュラ紀だらか噴火はまだだよ。それは白亜紀だからこっちには作らないで」なんて会話も聞こえてきます。「ジュラ紀の次は白亜紀だよね」と、トリケラトプス・ギガントサウルスなどなど‥大きな恐竜から小さな恐竜まで3つの時代で15体以上は作ったでしょうか。どの恐竜も身体も大きさ・首や足の長さなど1体1体しっかりと特徴を捉えて作られていました。しかもただ恐竜を作っただけでなく、王国の土台の地面に良く見ると、スーパーサウルスという恐竜の足跡が描かれていたり、水色の画用紙の所にはイカや魚などがいたりと、その時代それぞれをしっかりと再現して絵描かれていました。そうして気がつくとお迎えがくるまでの2時間近くの時間黙々と恐竜王国を作り続けていたのです。

そしてその熱は次の日になっても冷めやらず、登園してくるなり「今日も恐竜王国作るぞー!」と気合十分!お支度を終えると早速制作に取りかかりました。途中で片付けの合図が鳴っても、それが聞こえていないのかなと思うほど集中して作り込んでいました。そうして他の日も暇をみつけては「今制作出来る?」「続きが作りたい!」と何日も作り続け、今では子ども4・5人ほど座れる大きさの机一面に恐竜王国が誕生しています!今は古代生物の国も作るんだ!と張り切っている真っ最中なのです!

年長児だけの生活になってから今まで以上に制作が出来る時間が増え、好きなことが思いっきり出来る環境になったからこそ子どものやる気・そして継続して作り上げる力などが増したようにも感じます。とことん好きなことをやるって素敵ですね!そしてこどもたちの豊富な知識量にもとっても驚かされました。

保育士S・O

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