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園のこだわり

子ども同士のやりとり

2021/10/06

345歳児クラスでは、毎日子ども同士のさまざまなやりとりが繰り広げられています。困っている子がいたら「どうしたの?」と声を掛けたり、お茶をこぼしてしまったら雑巾を持って駆けつける子がいたり、泣いている子の頭を撫でてティッシュを持ってきてくれる子など…思いやりに溢れているなぁと感じる日々です。その中で、1つのエピソードをご紹介します。

お部屋であそんでいた時のこと。組み立て式の平均台を用いて運動あそびをしていました。組み立て式なので、さまざまな形に組み合わせることができるのですが、子どもたちが徐々に難しい形を求め、平均台同士の間隔が大きくあいていました。その間を順番にジャンプして渡っていたその時、3歳児のAくんが思い切り転んでしまったのです。泣き叫ぶAくんに保育士が近づこうとすると…5歳児のBくんがさっと駆け寄り「大丈夫?」と立ち上がらせて端に連れていきました。そこでAくんは少し涙を流しながらも少しずつ落ち着いていきました。すると、Bくんは空き箱を使って制作で作った宝箱の中から、手のひらサイズの発砲ポリエチレンシートを持って再びAくんの元へ。そして、Aくんがぶつけた足にシートを巻き「40秒したら治るからね」と言って去っていきました。AくんはBくんのその言葉を聞いて大きくうなずき、しばらくすると自ら立ち上がることができたのです!さらに驚いたのが、そのあとAくんは急ぎ足でカバンの中から自分で塗った塗り絵を出し、Bくんの元へ。自分の塗り絵を渡したのです!Bくんは少し驚いた表情をしながらも「ありがとう!」と言い、その塗り絵を宝箱に入れていました。助けてもらったそのお礼なのでしょうか?お互いが相手のためを想って考えたその行動にとてもほっこりしました。

保育士があとでBくんに聞いたところ、シートは湿布として渡したそうです。子どもたちの発想力には本当に驚かされます。

 

 

保育士M・H

小さな成長

2021/10/01

0歳児クラスの子どもたちは日々成長しているなと感じることがあります。入園当初は気にも止めていなかったお友だちの様子。最近では楽しそうに遊んでいる友だちの様子をじっと見つめたり、近づいたりする姿も見られるようになってきました。時には泣いている子に近づいて「あー…」と泣き真似をしてみたり…

ある遊戯室でのこと。広々とした空間にたくさんの遊具がある中、遊戯室の真ん中で向き合って座る2人の子。何をしているのだろうか?と見に行くと互いの手を触り合ったり、頭を撫でてみたりと少し興味を持っている様子。まだ一人遊びが中心で友だちと関わることが楽しい!という経験が少ないためか、されるがままだったり、ぽかーんとした表情でしたが、それでも入園当初にはなかった子どもたちの姿に成長を感じるひとときでした。立ったり歩いたりなどの身体発達だけではなく、『同じぐらいの年齢の子がいる集団生活の場』という保育園だからこそ感じられる成長なのではないかと思います。

日々の成長を子ども、保育士、そして保護者の方と一緒に共有して、一つ一つの何気ない成長にも喜んでいきたいですね。

保育士M・H

好きなことをやりこむ力

2021/09/29

この間、虫がとても好きな年少クラスのAくんの制作をしている姿がとても印象的でした。

 

年少クラスのA君は虫がとても大好き。必ず会うと虫の話をしてくれます。「カブトムシにはね、ヘラクレスオオカブトとコーカサスオオカブトと~○○○カブトと~○○○と~がいるんだよ」「昨日帰りにアブラゼミ触れたんだ!でも、少し羽が短かったんだ」など季節問わず虫についてのいろいろな話をしてくれます。

保育園でも園庭へ行くと虫探しをしたり、お部屋では虫の図鑑をバイブルのように毎日眺めています。

制作が好きで、もちろんメインは虫ですが、できるたびに「先生みて~」と嬉しそうに見せお話をしてくれます。一つは、写し絵で図鑑の昆虫を写すのにはまっていて、はじめは「うまくできないよ~紙を持ってて」など言いながら、筆圧も薄く何とか形になるぐらいでしたが、今ではしっかりとした線で色を付けたりしながら自分の好きな昆虫を写し絵にして楽しんでいます。最近では画用紙を使ってカブトムシやクワガタを作るのが楽しいようで足や角などを張り合わせ作っているようです。会った時に見せてくれるのを見ると段々形になっていくのを見れてすごいなぁ~と思っていました。

ある時、遊んでいるときに行くと、小さめに切った色画用紙の茶色と黒を見せて「きのうはくわがたをつくったから今日はカブトムシを作るんだ~と言って制作を始めました。

A君:はさみを持ちフリーハンドで頭と胴体を切る。

(私の気持ち) :“フリーハンドでも胴と頭のバランスがあってる!!”

A君:その胴体の真ん中に切り目を入れ、「これ飛べるんだよ♪」

(私の気持ち) : “すごい!入れ方がちょうどいい(笑)”

A君: 残りの画用紙を使って一本ずつ足を慎重に切る!

(私の気持ち) :“切るのを見ながら…細く切るにはハサミを普通に入れると切れないけど、ゆっくりハサミの切れる感覚を確認しながらやっている!とハサミの使い方に関心!!”

A君:次は角の部分!足の大きさとは太さも長さも違ったものを慎重に切る。それをT字に止めると先をくるっと丸めて頭につける

A君:「生きてるみたいでしょ?」

(私の気持ち) :  思わず(笑) 「ほんとだね~生きてるみたい!」と心の底からすごいなぁ~と感心。

 

改めて感じたのは、たぶん同じものを他の子に作ってと言っても、絶対に作れないだろうなと。そこまでできるのは、本当に好きでやりたいことだからだと思います。よく好きな事ばかりやって、嫌いなことはやらなくていいのか?ということがあります。でも、好きなことをやるというエネルギーって他の人では想像がつかないぐらいの力を持っています。今回でも改めて感じましたし、いつもいつもそのことを考え、好きなことをやり続けられるエネルギーがあるから、いろんなことが学べる。今回はハサミの使い方。失敗もするけどなんか楽しい!そういう体験は必ず先にも生きていくと思います。そういう気持ちに改めて気づかされた出来事でした。          保育士 N・H

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