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園のこだわり

好きなことをやりこむ力

2021/09/29

この間、虫がとても好きな年少クラスのAくんの制作をしている姿がとても印象的でした。

 

年少クラスのA君は虫がとても大好き。必ず会うと虫の話をしてくれます。「カブトムシにはね、ヘラクレスオオカブトとコーカサスオオカブトと~○○○カブトと~○○○と~がいるんだよ」「昨日帰りにアブラゼミ触れたんだ!でも、少し羽が短かったんだ」など季節問わず虫についてのいろいろな話をしてくれます。

保育園でも園庭へ行くと虫探しをしたり、お部屋では虫の図鑑をバイブルのように毎日眺めています。

制作が好きで、もちろんメインは虫ですが、できるたびに「先生みて~」と嬉しそうに見せお話をしてくれます。一つは、写し絵で図鑑の昆虫を写すのにはまっていて、はじめは「うまくできないよ~紙を持ってて」など言いながら、筆圧も薄く何とか形になるぐらいでしたが、今ではしっかりとした線で色を付けたりしながら自分の好きな昆虫を写し絵にして楽しんでいます。最近では画用紙を使ってカブトムシやクワガタを作るのが楽しいようで足や角などを張り合わせ作っているようです。会った時に見せてくれるのを見ると段々形になっていくのを見れてすごいなぁ~と思っていました。

ある時、遊んでいるときに行くと、小さめに切った色画用紙の茶色と黒を見せて「きのうはくわがたをつくったから今日はカブトムシを作るんだ~と言って制作を始めました。

A君:はさみを持ちフリーハンドで頭と胴体を切る。

(私の気持ち) :“フリーハンドでも胴と頭のバランスがあってる!!”

A君:その胴体の真ん中に切り目を入れ、「これ飛べるんだよ♪」

(私の気持ち) : “すごい!入れ方がちょうどいい(笑)”

A君: 残りの画用紙を使って一本ずつ足を慎重に切る!

(私の気持ち) :“切るのを見ながら…細く切るにはハサミを普通に入れると切れないけど、ゆっくりハサミの切れる感覚を確認しながらやっている!とハサミの使い方に関心!!”

A君:次は角の部分!足の大きさとは太さも長さも違ったものを慎重に切る。それをT字に止めると先をくるっと丸めて頭につける

A君:「生きてるみたいでしょ?」

(私の気持ち) :  思わず(笑) 「ほんとだね~生きてるみたい!」と心の底からすごいなぁ~と感心。

 

改めて感じたのは、たぶん同じものを他の子に作ってと言っても、絶対に作れないだろうなと。そこまでできるのは、本当に好きでやりたいことだからだと思います。よく好きな事ばかりやって、嫌いなことはやらなくていいのか?ということがあります。でも、好きなことをやるというエネルギーって他の人では想像がつかないぐらいの力を持っています。今回でも改めて感じましたし、いつもいつもそのことを考え、好きなことをやり続けられるエネルギーがあるから、いろんなことが学べる。今回はハサミの使い方。失敗もするけどなんか楽しい!そういう体験は必ず先にも生きていくと思います。そういう気持ちに改めて気づかされた出来事でした。          保育士 N・H

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