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2019年 12月

おかたづけ

2019/12/18

園庭での遊びがそろそろ終わろうとしている時のことです。年中児の女の子が、子どもが入れるような大きなケースを押しながら玩具置き場に運んでいました。

始めは順調に押していましたが、玩具置き場までは砂地で押していくのも大変な場所!

進んでいくと目の前に他児が作った泥の山が…。

そのまま押し進めていたものの、泥が行く手を阻み、力が足りず動かなくなってしまいました。それでも頑張って押し進めようとしているとその姿を見ていた一人の年少児の男の子が「動かないの?」「一緒に押そうか?」と声を掛けてくれ、そこからは力を合わせて泥の山に挑戦!

一度は動いたケースでしたが手強い泥の山に力及ばず止まってしまい、男の子は諦め遊びにもどってしまいました…。

また一人で頑張り始めた女の子。私が手伝いに行こうと思った時、ずっとその様子を砂場で遊びながら見ていた年中児の男の子が、そっと近付き何も言わずに手伝ってあげ、女の子は無事に泥の山を越え、玩具置き場までケースを運ぶことができました♪

遊びながらも、困っている姿に気づき助けていた姿に感動し、子どもを見守っているのは保育士だけではなく、子ども同士でも見守っているんだなぁと感じたひと時でした。

保育士 T.O

お月見

2019/12/13

園舎が離れている2歳児クラスの窓はとても広く、空がよく見えます。ヘリコプターの飛ぶ音が聞こえると乗り物好きの男の子は大喜びで手を振っています。
11月のある日、日が暮れて外が暗くなり空に月が見えました。Aくんがそれに気付き「あっ、おつきさま!まんまる!」と言いました。その声に反応してみんなで窓の外を見ると、きれいな月が見えました。「ほんとだ」「まんまるだね」と言いながらとってもキレイな月に子どもたちだけでなく大人も釘付け…調べるとその日は満月だったことがわかりました。
みんなで遊んでいたことも忘れ、すっかりお月見に夢中。
『もっと高い所から見たい』『もっと近くで見たい』という思いからか窓際にいすを持って来てその上に立ち、しばらくみんなで月を眺めていました。小さな体で見る月はとてもとても大きく見えているかもしれませんね。
子どもと一緒にいると、自然というものをとても身近に感じます。またみんなでお月見したいなぁ~、この冬は雪が降るかな?!降ったらみんなで雪遊びしたいなぁ~…これから訪れる冬の本格的な寒さも楽しみです。

保育士 M,I

イメージの共有

2019/12/11

おままごとゾーンを見ていると、何かに見立てたり、何かをまねたりしながらイメージをもって遊ぶ姿がよく見られています。

おままごとでは丸や三角に切ったフェルトを食べ物に見立てたり、遊びの中で役割を決めたり、中にはお父さんお母さんなどの役割以外に猫や犬になったりする子も♪

見ていてとても面白く、実際の生活での経験や体験が遊びの中で出てきています。

先日3~5歳児クラスで夕方の時間に年長児の女の子が、「先生あの場所でピカチューの劇をやりま~す」と伝えてきてくれました。

どういう感じになるのかなーとみていると、一角のスペースにいすを並べ始めました。一人で並べているのではなく、様子を見てほかの子も手伝い始めいつの間にか20人ぐらいが座れる観客席が完成!

その椅子に何か始まると思ったのか年中・年少児クラスの子たちも集まってきます。

すると今度は、何人かの子が積み木のケースを持ち歩き「メロンソーダはいかかですか~」「クッキーはいかがですか~」「ジャンボソーセージ大盛で~す」と売り子が現れ、「くださ~い」という子に食べ物に見立てた積み木を渡すと、ちゃんと飲んだり食べたり本当にこれから何かが始まるという楽しさも伝わってきました。

そして、いよいよ本番の劇が始まると思っていたら、「お静かにしてください」「携帯はきってくださいね」「あとビデオと写真はとらないでくださいね~」とみんなに伝え、「みなさんこれからCMです。~くんのCMのあやとりが始まります」と(笑)映画のような本番が始まる前のちょっとした催し⁉が始まりました。

一所懸命にあやとりを披露する子と真剣にそれを見る子。そのあと、紙に書いたポケモンの劇が始まりました。

この姿をみて発表をイメージして、いろいろな子がそのイメージを瞬時に共感して、劇みたいな観客席を作ろう。食べ物を売ったらいいんじゃないか、間に催しを入れようとか、大人数でそれをそれぞれ出し合い共有している姿に、感動してしまいました。

日頃の体験や、経験が何気ないことでも子どもたちはすごく吸収していて、それを実際の遊びの中に活かすことによって、社会というものを子どもたちなりに学んでいるんだなぁと体験や経験の大切さを改めて感じさせられた時間でした。

保育士 N.H

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