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園のこだわり

令和2年つぼみ組の流行語

2021/01/15

絵本や紙芝居が大好きな2歳児クラスの子ども達。保育士の読み聞かせた絵本から、クラスで流行語のように広まった言葉があります。「もったいないばあさんが来るよ」です。『いただきます』という、もったいないばあさんシリーズの絵本。その内容は、一人の女の子が、ご飯もパンも野菜も海藻もみんな嫌い!食べたくないと。そこへ「もったいない、もったいない」と言っておばあさんが登場します。見た目もインパクトのあるおばあさん。子ども達はちょっぴり怖がりながらも絵本を見入り、「もったいなーい!」と真似します。
実際の給食の時間。好き嫌いが出てくる年頃でもあるため、「これいらない」「好きじゃなかったの」ということもしばしば。すると側で食べているお友達が「もったいないばあさんが来るよ」と忠告します。言われるとバツが悪そうに。やっぱり無理!と食べられない子もいれば、「食べる前に減らしておくとよかったね」と保育士が量を減らすとがんばって食べる子もいます。
食後のうがいの時、コップに注ぐ水の適量が分からず並々入れたり、水を流しっぱなしで服を濡らしてしまったり。そんな時も保育士が「お水もったいないよ」と声をかけていることもあって、「もったいない」は子ども達に徐々に浸透していきました。
年末年始の長いお休みが終わり、また子ども達が「これ読んで」と絵本を持ってきました。色々な動物が出てきて歯磨きを楽しそうに行い、歯がピカピカになったと喜んでいるお話を読んでいた時のこと。「もったいなーい!」と子どもが言い出しました。その子は絵本の歯磨き粉を指差しました。歯磨き粉が出過ぎてしまったように渦を巻いて長く伸びていたのです。「そうだね、もったいないね!」と子どもの気づきの成長を感じました。

保育士N.W.

選択する中で

2021/01/13

園では、子どもたちに多くの選択する機会を作っています。自分で遊びを決めたり、食事では自分の食べる量を自分で決めたり、決められた活動の中でも、簡単な物、道具を使いながら行うもの、道具を器用に使わないとできないものなど3パターンほど用意し、選んでいます。

自分で判断するという事は、考える力にも繋がっていきます。人から言われたことをするのと、自分で決めたことをやるのとでは、取り組み方も違ってきます。

先月お餅つきのイベントがありました。その日の選択は3~5歳児クラスでは、お餅つきを1回目に行うか、2回目に行うかの選択です。

朝登園すると自分のマークのついているマグネットをホワイトボードの1回目と2回目の枠につけていきます。どのように選択するのかを見てみると、自分でやりたいと思う活動を選択するということもあったり、1回目と2回目を比べて少ない方にするーという姿も見られたり、最近では、誰かと一緒にやりたい!という気持ちも出てくるので、「~ちゃん来てから決める~」とお友だちと一緒にするというのも選択の一つになっています。

このときは、それだけではなく、ある年長の子が、「1回目の方がごはん早く食べられるかなぁ?」と私に聞いてきました。「1回目だから早く食べられると思うよ」と伝えると、「じゃあ1回目にしよ~っと」と選択していました。選択するときにも、ただ好きな物だけではなく、選択をする選択の仕方が色々とあるのだなぁととても面白く感じました。

N・H

思いやり

2021/01/08

1歳児クラスの子の中には、0歳の時から保育園に通っている子が数名います。

 

ある日、0歳児の男の子Aくんが保育室にある玩具の型落としのフタを開けられずに困っていました。

その様子をじっと私の隣で見ていたBちゃん。しばらくすると、BちゃんはAくんの近くまで行き、「どうしたの?」と顔を覗き込んで聞きました。

型落としを持っているAくんを見てBちゃんは「開ける?」と言いながらフタを開け、中身を出し、Aくんに渡してあげました。

型落としを受け取ったAくんはすごく嬉しそうな笑顔を浮かべ、再び型落としを再開したのです。

 

この光景を見て、私は去年の入園したときのBちゃんをふと思い出しました。お母さんから離れることが嫌で泣き、遊びの中でも「やって~」と保育士に甘えることが多かったBちゃん。1歳児クラスになり、たくさんのお友だちが増えた中で、困っている子に自ら声を掛けて手助けをする・・・というBちゃんの行動に成長を感じ、とても嬉しく思いました。

 

また、まだまだ言葉でのやり取りが上手に出来ず、トラブルになってしまう事も多い0・1歳児クラスですが、そんな中でも、こうしたお友だちに対する思いやりの気持ちや優しさという感情も確実に芽生えているのだな、と思うと、0・1歳児の担任をしていて良かったな、と思う瞬間でした。

 

保育士Y・A

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