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園のこだわり

けんかの仲裁

2021/12/08

言葉がたくさん出てくるようになった2歳児クラスでは、大人も顔負けの面白いやり取りはもちろんですが、「貸してほしい」「まだ使いたい!」などトラブルも見られます。

 

ある日、絵本ゾーンでAくんが読んでいた絵本を一緒に見ていたBくん。絵本に載っている新幹線の絵を2人で指差しているうちに、いつの間にか絵本がBくんの手元にある事にAくんが気付き、「Aくんが使ってたよ。返して!」とBくんから絵本を取り替えそうとしました。

絵本が欲しくなったBくんも負けじと「Bくんも読みたいの!」と絵本を手放そうとせず、2人で絵本の取り合いに…。

 

そんな様子を、別の場所で最初からずっと見ていたCくん。AくんとBくんの絵本の取り合いが始まると、ゆっくり絵本ゾーンに歩いてきました。

どうするのかな、と思いしばらく見ていると、Cくんは絵本をすっと取って「Aくんが使ってたね」と言いながらAくんに渡しました。

そして、泣いているAくんに「やだったよね」と言ったあと、Bくんの方を向いて、「あの絵本はAくんが読んでたんだよ。Bくんはこっちの新幹線で遊ぼうよ」と言って、自分が手に持っていたブロックで作った新幹線をBくんに渡しました。

Bくんは泣き止み、Cくんと一緒にブロックゾーンへ行き、Cくんがくれたブロックの新幹線で笑顔で遊び始めました。

 

お友だち同士のトラブルがあると、「どうしたの?」「泣いてるね」と保育士に尋ねてくる子は多いのですが、このように自らお友だち同士のトラブルに向かい合って、声を掛けたりする姿は初めて見たので、素直に驚いてしまいました。

使っていたAくんの気持ち、欲しかったBくんの気持ち、どちらにも寄り添いながら優しさのある声掛けをしたCくんの姿に大きな成長を感じました。

 

保育士Y・A

 

まねっこ

2021/12/04

ひとり遊びが主だった子どもたちも友だちの存在に気づき始め、今では友だちの近くに行き同じ遊びを共有してみたり、友だち同士憧れがあるのか同じ物をおもちゃで作ってみたりする姿もあります!

ある時遊戯室で遊んでいるとビリボーといった遊具を逆さにして外を見る為に踏み台にしていました。するともう一人…もう一人と同じことをする子が増えてきました。

まねっこは好きな友だちができたからこそ始まる行動だと言われています!手を洗う、簡単な片付けをするなど生活とも身につくきっかけともなっています。まねっこする・されるは、やがて大人から友だちへと広がっていき、お互いに顔を見合わせて笑い合う微笑ましい姿がでてきます。

生活の中でたくさんの真似をしていき、友だちと関わる楽しさや、喜怒哀楽を楽しく学んでいけたらと思います。

保育士E・T

せんろはつづく

2021/12/01

2歳児クラスのお友だちは電車や車で遊ぶのが大好きです。毎日電車や線路を長く繋げたり、「こまち(新幹線)作ったの!」「パトカーできた!」とブロックでも自由自在に形を作ったりして遊んでいます。

いつもは地面に線路を広げてカーブを使ったクネクネした線路やまっすぐな線路など、様々な形の線路を作っていますが、その日は違いました。電車コーナーに置いてある机に線路を並べ始めたのです。机の上でも線路を繋げるんだなと思っていると他の子たちもいつもと違う遊び方に興味を持ちはじめました。数人の子たちで机に線路を繋げていると、机の端っこまで行って最後に繋げた線路が落ちてしまいました。「あー、落ちちゃったね」と残念そうに言っているAくん。
どうするのかな、そこで終点になるのかな?と思ってみていると、Bくんが積み木を持って来て重ね始めました。積み木遊びに変わってしまったのかなと思い見ていると積み上げるのをやめたのは机の高さになった時でした。そして、落ちてしまった線路を拾って積み木の上に乗せて、線路をさらに繋げはじめたのです!「なるほど!そうやって線路は続くんだね!」と保育士も思わず言葉が飛び出してしまいました。

ただ電車で遊んでいるのではなく、一人ひとりが遊び方を工夫しながらさらに楽しい遊びを見つけだしているのだと改めて感じました。これからも、一つの玩具でどんな工夫をして、どんな遊び方を見つけていくのか楽しみです!

保育士R.S

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