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園のこだわり

楽しくおいしく食べる

2021/09/10

11:30〜13:00、保育園では1番忙しい時間帯です。給食の運搬、配膳、食事の援助・見守り、片付け、排泄、時には着替え、午睡(お昼寝)とバタバタと時が経っていきます。
その11:30頃、3・4・5歳クラスの食事の配膳をしていると、保育士がエプロンを付け替えて給食が運搬される音に気付いた子どもたちが集まってきます。食缶の蓋が開くとその距離がさらに縮まります。
今日なにかな?
スイカだ、おいしそう!
お魚だー、やったー!
納豆だ、だいすき!
おみそ汁いいにおいするね
ぼく、これだいすき!
いっぱい食べる!
どれも期待に満ちた声、給食を作ってはおらず配膳しかしていない私ですが、間近でこんな風に言われるととても嬉しくなります。

現在はコロナ禍で保育士が全て配膳していますが、以前は当番制で子どもたちも配膳を手伝っていました。
5歳児ともなるととても頼りになるのです!
期待の眼差しを受けながら配膳をして、ある程度終わった所で子どもたちに声をかけて給食を取りにきてもらいます。
その間に子どもたちは手洗い・うがいを済ませて席で待っている子もいれば、遊んでいる子もいます。
この、〈配膳〉がけっこう大変なのです。

いっぱい
ふつう
ちょっと
と、ざっくり3種類の量を設定して配膳をします。
何も減らさずにいっぱい食べる子、はここから持っていきます。
減らして欲しい子、は量を調整して持っていきます。
それぞれのリクエストに応えてカスタマイズするのです。
バターロール→いっぱい
ローストチキン→たまねぎはへらして
スティックきゅうり→ちょっとにして
スープ→いっぱい
オレンジ→ちょっとにして
などなど…みな自分の好みをよくわかっていてリクエストしてきます。
それもこれも【楽しくおいしく食べる】ためです。

こんな自分好みのリクエスト、3歳児クラスになったら突然出来る様になるわけではありません。0・1・2歳クラスの時からの積み重ねで、こんな風に成長していくのです。
いや!
いらない!
と、苦手な食べ物を口を閉ざしたり手で押し返したりと主張する子どもたちを受け止めながら
これは食べられる?
小さくしてみる?
おみそ汁飲んでみれば?
などと、保育士は提案してみます。
そこで食べられなければ切り上げますが、ちょっとでも食べてくれれば
食べられたね!と認めると、その子の自信につながります。
食べられず残したものは
次から減らそうね
と声をかけます。繰り返していくと子どもから
ちょっとにして
と言えるようになってきます。反対に好きなものは
いっぱいがいい!
と教えてくれるようにもなります。

我々大人でも食の好みは様々で好き嫌いはありますよね。
ちなみに私はじゃがいもが苦手なのでマッシュポテトを減らしたら「きらいなの?」と子どもに尋ねられました。そうだよ、と答えるとふーん、といった様子でしたが大人でも好き嫌いあるんだなぁ、一緒だなぁ、と心のどこかで思ってくれていたでしょうか?!
何でもいっぱい食べる子はもちろんすごいのですが、自分で決めた量を食べる子もすごいのです。
【楽しくおいしく食べる】ために、今日も保育士は配膳をがんばります!

保育士 M、I

 

 

↑これはある日の給食。

・黒糖ロール ・チキンサラダ ・コーンポタージュスープ ・バナナ

のメニューでした。おいしかったです!

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