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2021年 9月

「素朴なおにぎり」

2021/09/17

 

4歳児クラスのA君に「給食の先生、今日のおやつのおにぎりね、いつも少ないのにしていたけど、多いのをもらって全部食べたよ。食べてみたらね、おいしかったよ。」と声をかけてくれました。

お昼の主食がパンの時、午後はおにぎりやピラフ等のお米のおやつにしています。
ワカメやしらす、ゆかり、おかか等の素朴な味のおにぎりは子ども達に大人気とはいえません。ツナやひき肉を使った油脂の味、濃いめの味がするおにぎりはよく食べています。
保育士の案で、この素朴な味のおにぎりを楽しく食べてもらえるように、動物の形をした海苔をつけることにしました。海苔の効果はかなりありました。見た目がいつもと違うだけて、こんなにも違うのかと驚かされました。海苔つきのおにぎりは何回か提供しましたが、A君がおいしかったと言ってくれたのは「ワカメとゆかり」のおにぎりで、しかもその時は海苔がついていませんでした。それでも食べてみようとしてくれて、食べてみたらおいしかったと感じてくれたこと、それを話してくれたことをうれしく思いました。
食生活が多様化して、おいしい物の選択肢がたくさんありますが、ワカメやしらす等のやさしい塩味、おかかの旨味や風味、食材の持つおいしさをもっと伝えられたらと思います。

栄養士 A.S

虫への思いやり

2021/09/15

ここ数日涼しさが増し、子ども達が大好きな園庭で遊べる日が増えてきました。

 

園庭ではコンビカーやすべり台、砂場など子ども達のお気に入りはたくさんありますが、その中でも最近2歳児の子ども達が特に気に入っているのは虫探しです。

アリが歩いている姿を見つけては「アリさんいたよ」と教えてくれて指を差したり追いかけたり、中には「こっちにおいで~」と可愛らしく呼ぶ姿もあります。

先日いつものように園庭に出ると、畑にコオロギがいました。普段あまり見る事のないコオロギを見て、「これはアリかな?」「カブトムシじゃない?」と名前を予測し合う姿が見られました。保育士がコオロギだと伝えようとすると、虫が大好きなAくんが「これはコオロギだよ!」と教えてくれました。そこで保育士が「コオロギって言うんだって」と小さく呟くと、「コオロギだって!」「ママに教えよう!」と嬉しそうに言い、ジャンプするコオロギを目で追い始めました。

そこで、保育士がコオロギをそっとバケツの中に入れてみると、今度はBくんが手に持っていたドングリをバケツの中へ・・・何をしているのか聞くと、「コオロギさんのご飯だよ」と言いました。だけど、コオロギは中々ドングリの近くに行きません。するとその様子を見ていた他の子が、「葉っぱなら食べるんじゃない?」「木だよ!」と次々に言い、葉っぱや木を探しバケツに入れました。

また、葉っぱやドングリをあげる中でコオロギを触ろうとする子がいると、「優しく触るんだよ」と声を掛け合う姿も見られました。

結果、コオロギは大きくジャンプをしてバケツから姿を消してしまいましたが、子ども達は再び畑へ戻り虫探しを再開していました。

 

数ヶ月前までは力加減も難しく、保育士が側についていないと今にも虫が潰れてしまうのではないかと心配していたのが正直な気持ちです。

ですが、今では虫の名前を予測したりご飯をあげようとしたり、優しく触るという思いやりが生まれたことを間近で実感する事が出来て、子ども達の成長に喜びを感じたとともに、こうして命の大切さを知っていくのだな、と感じる事の出来ました。

 

保育士A・Y

楽しくおいしく食べる

2021/09/10

11:30〜13:00、保育園では1番忙しい時間帯です。給食の運搬、配膳、食事の援助・見守り、片付け、排泄、時には着替え、午睡(お昼寝)とバタバタと時が経っていきます。
その11:30頃、3・4・5歳クラスの食事の配膳をしていると、保育士がエプロンを付け替えて給食が運搬される音に気付いた子どもたちが集まってきます。食缶の蓋が開くとその距離がさらに縮まります。
今日なにかな?
スイカだ、おいしそう!
お魚だー、やったー!
納豆だ、だいすき!
おみそ汁いいにおいするね
ぼく、これだいすき!
いっぱい食べる!
どれも期待に満ちた声、給食を作ってはおらず配膳しかしていない私ですが、間近でこんな風に言われるととても嬉しくなります。

現在はコロナ禍で保育士が全て配膳していますが、以前は当番制で子どもたちも配膳を手伝っていました。
5歳児ともなるととても頼りになるのです!
期待の眼差しを受けながら配膳をして、ある程度終わった所で子どもたちに声をかけて給食を取りにきてもらいます。
その間に子どもたちは手洗い・うがいを済ませて席で待っている子もいれば、遊んでいる子もいます。
この、〈配膳〉がけっこう大変なのです。

いっぱい
ふつう
ちょっと
と、ざっくり3種類の量を設定して配膳をします。
何も減らさずにいっぱい食べる子、はここから持っていきます。
減らして欲しい子、は量を調整して持っていきます。
それぞれのリクエストに応えてカスタマイズするのです。
バターロール→いっぱい
ローストチキン→たまねぎはへらして
スティックきゅうり→ちょっとにして
スープ→いっぱい
オレンジ→ちょっとにして
などなど…みな自分の好みをよくわかっていてリクエストしてきます。
それもこれも【楽しくおいしく食べる】ためです。

こんな自分好みのリクエスト、3歳児クラスになったら突然出来る様になるわけではありません。0・1・2歳クラスの時からの積み重ねで、こんな風に成長していくのです。
いや!
いらない!
と、苦手な食べ物を口を閉ざしたり手で押し返したりと主張する子どもたちを受け止めながら
これは食べられる?
小さくしてみる?
おみそ汁飲んでみれば?
などと、保育士は提案してみます。
そこで食べられなければ切り上げますが、ちょっとでも食べてくれれば
食べられたね!と認めると、その子の自信につながります。
食べられず残したものは
次から減らそうね
と声をかけます。繰り返していくと子どもから
ちょっとにして
と言えるようになってきます。反対に好きなものは
いっぱいがいい!
と教えてくれるようにもなります。

我々大人でも食の好みは様々で好き嫌いはありますよね。
ちなみに私はじゃがいもが苦手なのでマッシュポテトを減らしたら「きらいなの?」と子どもに尋ねられました。そうだよ、と答えるとふーん、といった様子でしたが大人でも好き嫌いあるんだなぁ、一緒だなぁ、と心のどこかで思ってくれていたでしょうか?!
何でもいっぱい食べる子はもちろんすごいのですが、自分で決めた量を食べる子もすごいのです。
【楽しくおいしく食べる】ために、今日も保育士は配膳をがんばります!

保育士 M、I

 

 

↑これはある日の給食。

・黒糖ロール ・チキンサラダ ・コーンポタージュスープ ・バナナ

のメニューでした。おいしかったです!

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