MENU CLOSE

園のこだわり

笑顔溢れる1年に…

2021/04/14

春は出会いと別れの季節と言われておりますが、光徳保育園でも3月に27名の子どもたちが小学校へ巣立ちました。

年長組の子どもたちは就学に向け3月の1ヶ月間は年長児だけで過ごします。
卒園を迎える2週間ぐらいの間、子どもたちと毎日『宿題』を行いました。
この『宿題』は保育士が考えたものを家で行なってくるものではありません。
『宿題』のテーマを自分たちで考え、家に帰って自ら調べたり考えたりするものです。
まず子どもたちに疑問に思っていることやみんなと考えたいことなどを毎日尋ねました。

・なぜフラミンゴは片足で立っていられるの?
・日本はどうやってできた?
・うさぎのしっぽはなぜ丸い?
・どうして魚は泳げるの?

などなど、
子どもたちが考えたいことを出し合い、その中から今日考えたいテーマを1つ決めるようにしていました。

するとそれぞれお家で保護者の方と図鑑やパソコンなど様々なアイテムを使って調べ、次の日に発表をしてくれました。
難しい言葉を紙に書き写している子や、調べたことを頭の中で思い出して伝える子もいました。

保護者の方から聞いたこんなエピソードがあります。
パソコンでお子さんと一緒に『宿題』を調べた際、保護者の方はパソコンに載っていることを紙に写したら良いのではないかと伝えたそうです。
しかしそのお子さんは
『自分が発表するのだから自分の言葉で紙に言葉を書く』
と言ったのだそうです。
保護者の方はそんなことを考えられるようになったのかと、お子さんの成長をとても嬉しく感じたとおっしゃっていました。

 

 

年長の子どもたちとは1年を通して友だちと考えること・話し合うこと・相談することを行ってきました。
活動では常に子どもたちとどうしたいのか?どうしたらよいのか?その為に何が必要なのか?を話し合っていました。
だからこそ自ら考えるという力だけでなく、こんな風に相手に伝えたい!という気持ちも育つのだと感じました。

 

昨年はコロナウイルスの感染予防により今までと同じことのできない1年となりました。
例年行ってきた行事も行えず、それでも子どもたちには楽しい園生活を過ごしてほしいと保育士間でたくさん相談をしました。
色々と制限された中でも自分たちで考えた企画の活動など行うことで、その為に必要な準備を友だちと一緒に進める日々。
振り返ると子どもたちは毎日友だちと笑い合い、笑顔に溢れていた1年だったなぁと感じます。

 

年長の子どもたちの最後の登園日の日。
たまたま日本人エアレーサーの方が空にスマイルを描くという企画がありました。
子どもたちと空を見上げ、見上げている子どもたちの表情はまさに空に描かれている表情と同じ笑顔に溢れていました。
なんだか子どもたちの門出を祝福してくれているようで、一瞬ではありましたがとても嬉しい時間でした。

卒園が寂しい…
保育園がとっても楽しかった!

最終日はそんな言葉をずっと言っていた子どもたちでした。
卒園時の子どもたちの言葉に、色々制限された中でも充実した1年を過ごせたのだなぁと救われたような気持ちになりました。

 

4月になり新しいお友だちが入園し、新しい年がスタートしています。
まだまだ感染の収束が見えない状況ではありますが、子どもたちと毎日笑い合って、また笑顔の溢れる1年になりますように…。

 

 

保育士 Y.S

 

春の珍しい?お客様?

2021/04/09

新年度が始まり、新しいお友達が増え、そしてひとつお兄さんお姉さんに進級した子どもたち。
保育園には毎年春になると珍しいお客様?がやってきます。去年はひょっこりたぬきが親子で訪れているのを早朝や夜見かけていましたが、今年は3月の日中に子どもたちと一緒にほぼ毎日のようにやってくる青鷺(アオサギ)をみることができました。
さて、ここでクイズです!なぜ青鷺はやってくるのでしょうか?皆さん分かりますか?……それは保育園のビオトープの中にいる金魚を狙って毎日のようにやってくるからなのです!
ある日、保育園の隣にあるお寺の屋根の上に止まった青鷺はじっとビオトープを見つめていました。なぜここに来たのかを知っている子どもたちは「あ!金魚食べにきた!」「あっち行け!」と青鷺に向かって叫んでいます。すると数分後に青鷺が園庭のビオトープの前に降りてきました。翼を大きく羽ばたかせて自分の目と同じ高さにいる青鷺に目を丸くして後退りする子、「キター!」とジャンプして喜ぶ子、「おっきい」とぽつりと声を発し、なかなか近くで見ることのできない姿に圧倒されてじっと見ている子…などなど反応は様々でしたが、最終的には3〜5歳の男の子たちがそばまで行き金魚を守ろうと追いかけ、青鷺は青空めがけて飛び立っていきました。
そして去っていったあと、1人の5歳の男の子が「金魚を食べるのはだめだよね」「でも…お腹すいてるんだよね…かわいそうだなぁ」と考えている姿を目にしました。隣で聞いていた私も「そうだね…金魚さんは食べられてほしくないけど、青鷺さんがお腹が空いたままなのも悲しいね。どこがでご飯が食べられるといいね。」と伝えると静かに頷いていました。

光徳保育園では、ホームページにも掲げている生命尊重の思いを伝える保育を心がけています。その場面はまさにその心が伝わっている…あたたかい心が育っているなと感じうれしく思った瞬間でした。改めてその男の子の気持ちに…心に触れた私は、今年度も物を大切にする気持ちや、人を思いやる心を遊びや食事、生活の中でたくさん伝え育んでいけたら…またその優しさの輪が広がっていくといいなと感じました。

(余談ですが、毎日青鷺から金魚を守っている方が他にもいらっしゃいます。それは…光徳保育園の園長先生です…♡)
保育士T.K

改めて「協力」の力を考えた一年でした

2021/03/31

桜の花が満開となると同時に気温も上がり、子どもたちは園庭で元気に遊び始めました。

保育士が用意をしたシートの上に 庭に落ちている春の花、花びら、そして秋にとったたくさんのどんぐりを子どもたちは思い思いにいろいろな形にしてあそんでいます。

その形は自分で考えたものや お友だちのやっていることをまねした後に さらに 自分らしさを加えることもあります。どのようなものになるか いつもワクワクしながら 見ています。一人ひとりの遊びから、お友だちとともにおままごと遊びになったり、町づくりになったりと 友だちとあそぶことで 人との関わりを学ぶ経験を積んでいることを実感します。

昨年から始まったコロナウイルス感染拡大防止のための生活の変化に右往左往した当初でしたが、今は落ち着いてさまざまな活動を始めることができました。

職員の各々の能力、保育技術を出し合い、いままでが当たり前の生活として考えていたことができない状況の中、子どもたちにどのような経験、体験ができるかのアイデアを出し合い 「今までの当たり前」を変えました。

保護者の皆さま、職員、そして 子どもたち、近隣の方々、園と関わる業者さんにも・・・多くの方の力をお借りして このコロナ感染拡大防止にの中の子どもたちのあそび、生活を支えていただきました。

今までの生活を変えることに対する力は、身体も心にも負担がかかりますが、その負担を職員も保護者の方もお互いを敬い、お互いの力を発揮できることに喜びを感じられることで 子どもたちの笑顔を糧にこの一年保育を進められたと思います。

これからも、子どもたちの成長の力を信じて 一日一日を大事に過ごし 保育園時代を過ごした出来事、あそびが多くの経験となり さらなる成長した姿を 見せてもらえることで 笑顔の連鎖を生み出されると期待しています。

3月末になりました。皆様のおかげで この一年も 身も心も大きく成長させていただきました。ありがとうございました。また、来月からもよろしくお願いいたします。

副園長

園のこだわり 園からのこだわりの発信です 採用情報 子どもたちの為に一緒に働きませんか?