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園のこだわり

日々の積み重ね

2020/11/18

新年度になって半年以上がたち子どもたちは様々な遊びや体験を通して経験をしています。

年度始めは新しい環境に新しい先生などもあり、自分から想い伝えたり、行動にすることが苦手なSちゃん。

それでも少しずつ日にちを重ねるたびに一緒に遊べるお友だちができたり、身振りなどで保育士に知らせてくれるようになってきたりと、徐々に新しい園生活にも慣れてきた様子が見られてきました。それでも言葉にしてこれがやりたい!○○してください。など自分の気持ちを伝えられませんでした。

普段の保育の中では、保育士が気持ちや想いを代弁したり、組み取ったりして繰り返し関わっていくそんな中、運動遊びでの日。数人に一人ずつやりたい種目(平均台、ジャンプ台、はしごなど)を選んで挑戦しました。

最初ははしごがやりたくて指差しではしごに挑戦したSちゃんは平均台の途中でバランスを崩してしまい、最後まで渡ることが出来ませんでしたが、怖がったりもせずにやりたいという気持ちが強く2回目の挑戦で、保育士が「他の種目でもいいよ!」と言うと「はしご!」と自分の気持ちを言葉にして伝えてきました。運動遊びへの意欲にもびっくりしましたが自分の気持ちを言葉にするのが難しかったSちゃんからはっきりと「はしご」と言った姿に驚きました。

また、次の行動に動けず保育士と一緒に行うことができずにいることも多くありました。それでも、手を引いて一緒に行動したり、出来ない所は手伝って少しずつ自分で出来るように関わっていきました。ある日の午睡明け、起きた子からできるこは自分でお布団を畳んだり、まだちょっと難しい子はお兄さん、お姉さんに手伝ってもらったりする中、Sちゃんは中々自分からは畳もうとせずに保育士が手伝うのをただただ待つことが多くありました。

しかし、その日は保育士が声を掛けたわけでもなく、気づくと自分でお布団を畳み、箱の中に入れていました。それを見た私は、「すごいね!自分で畳めたんだね!」と伝えると嬉しかった半面、恥ずかしい気持ちがあったようで自分でマットに包まり顔を隠してしまいました(笑)

毎日の関わりのなかで、これらの少しの成長かもしれませんが、日々の積み重ねの中でのSちゃんの成長を感じる姿があり、今回のエピソードを書いてみました。

Sちゃんだけではなく、他の子も同じように少しずつ成長する中で、我々保育士もどうやったらその子や子ども一人ひとりに対して成長や発達の助けになるか考えながら保育をしています。これからも子どもたちの為になにができるか成長に繋げられるかを見守りながら日々の保育に励んでいきたいと思います。

I,K

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