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園のこだわり

1等賞のない 運動会

2019/11/23

今年も10月に近くの小学校体育館をお借りし 運動会がありました。
最近の異常気象で気温が高く炎天下の中紫外線の影響も考え、また、歩行が安定していない子どもたちのことを考慮し 戸外ではなく 体育館で行っています。

運動会と言えば、半世紀を過ぎた私の年齢でも 親御さんたちの年齢でも 大人はとかく自分が経験した運動会を想像します。

きちんと並んで行進する、みんなで揃えて体操をする、1等賞・・・を決める等々、大人の思い出の運動会の形だったのではないでしょうか。

今は、10年ほど前から運動会の目的を変えています。
自ら身体を動かそうとする意欲が育つ、普段の生活や遊びの中で、体験し、様々な遊びの中でのびのびとあそび、他児とかかわりながら主体的な活動を展開する、運動会での演技や競技が完成形ではなく、子どもたちの発達の経過点のひとつになっています。

走ることが苦手な子にとっては、運動会は楽しいものではありません。個々の子どもたちの発達を喜ぶ目的にした運動会は、子どもたちが自分ができるものを選択して決め、目標に向かって努力できるような環境を保育の中で保育士が整えています。

リレーではグループでの勝ち負けはあります。また、1番2番と順位を決めるかけっこのイメージを私たち大人も子どもたちも思い浮かべています。

しかし、今年は、順位を嫌がり取り組めない子どもの様子を見た保育士が、子どもが自主的に取り組もうとする意欲が育つようなリレーをバトンつなぎにしたというエピソードを聴くと 保育という奥深さを感じます。

副園長

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