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園のこだわり

命に触れて

2019/11/15

先月、一日動物村という行事が園にありました。

0.1歳児の乳児クラスを持つ私としては、動物との触れ合い方や、びっくりしてしまったりしないか、怖がったりしないか、など参加の仕方を少し悩んだりしました。

 

当日の朝、不安もありつつ子どもたちと一緒に園庭に行きました。実際にハムスターやひよこなどを抱っこしている私のそばで「触りたい!」という子にそのまま手渡してみると、0.1歳なりに触る時の力加減を調節したり、亀、ねずみ、ひよこ、それぞれ持ち方を変えてみたり、その子なりに試行錯誤しながら触れ合う姿が多く見られました。私が心配していたよりも子どもたちは自分で考え、触れ合いを楽しめるのですね。

 

他のエサをあげている子たちに目を向けると、自分よりも大きな体の羊に「美味しいんだね!」と気持ちを共感しながら頭を撫でて、嬉しそうにしている子もいました。

へびを首に巻いたり、おしゃべりする鳥に話しかけたり、各々はしゃいでいる中、1匹の犬を見つけ、みんなで近くまで寄ってみました。お腹を出してリラックスしている犬に、子どもたちは優しく撫でながら「すごい!ワンチャン!温かいんだね!」と何人かの子が言いました。

 

つい去年までは毎日泣いていたあかちゃんだった子たち。小さな命の温度を感じて感動する姿に、胸が熱くなりました。

私たちの園では、生命尊重という理念があります。乳児クラスの中で、どのようにそれを伝えようかと悩むことがありますが、その瞬間に言葉ではなく、実際に命のある、温もりのある存在に触れることが1番なのではないかと感じさせられました。その可愛らしい小さな気づきをきっかけに、優しさや思いやりを少しずつ、少しずつ子どもたちの心の中に育んでいけたらいいな、と思います。

保育士 A.S

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