当園の3・4・5歳児クラスでは、異年齢保育を行っています。
また、新年度を迎える4月から新しいクラスをスタートするのではなく、子どもたちが安心して進級できるよう、2月頃から少しずつ新しいクラスへ移行しています。
2歳児クラスは3・4・5歳児クラスへ、3歳児は4歳児へ、4歳児は5歳児へと進級しながら過ごしていきます。その中で、新しく年上の立場になる子どもたちは「お兄さん・お姉さんになった」という喜びを感じているようです。
新しく仲間になった3歳児のお友だちが困っていると、「どうしたの?」「こうやるんだよ」と声をかけたり、手の洗い方やグループでの約束を伝える姿がたくさん見られます。
ある日、4歳児クラスのAちゃんは、4月から入園したBちゃんのことが気になる様子でした。
AちゃんはBちゃんのそばに行き、「どうしたの?」「これはこうやるんだよ」「どっちがいい?」と優しく声をかけながら、遊び方や生活の仕方を伝えてあげていました。
BちゃんもそんなAちゃんが大好きなようで、うなずきながら話を聞き、Aちゃんの姿を真似しながら楽しそうに遊んでいました。
そんなある日、一時保育を利用している2歳児のお友だちがクラスに遊びに来ました。
その子は塗り絵をしたかったようで、どの塗り絵にしようか迷いながら選んでいました。すると、その様子に気付いたBちゃんが近くへ行き、
「何がやりたいの?」
「これがいいの?」
「これとこれならどっちがいい?」
と優しく声をかけ始めました。
その姿を見ていると、声のかけ方や相手の目線に合わせる姿勢が、まるでAちゃんそのものだったのです。
AちゃんからBちゃんへ、そしてBちゃんからさらに小さなお友だちへ。
異年齢の中で過ごすことで、子どもたちは大人からだけでなく、子ども同士の関わりの中からも思いやりや優しさを学び、受け継いでいくんだなぁと感じ、子どもたちの自然なつながりの中で育まれていく温かな関係は、異年齢保育ならではの素敵な姿だと感じました。

保育士 N.H


