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2023年 8月

仲良く遊べるよ!

2023/08/02

お友だちと一緒に何かを作るという姿が増えてきた2歳児クラスの子ども達。もちろん自我が芽生えてきたことで気持ちのすれ違いから衝突することもありますが、自分たちで考え解決策を見つけようとする姿も見られています。

遊戯室にてお友だちと一緒に大きなカラー積み木を使って3段の階段のようになっているお家を作っていたAちゃん。それぞれの段には三角の積み木を置いて屋根を作っていました。

そこへBくんがやってきて「ここ(2段目)に置きたいんだ」と言って、Aちゃんが置いていた三角の積み木をどかしてしまいました。Aちゃんは「やめて!」とBくんの積み木をどかします。自分の積み木をどかされてしまったBくんは「ここに置きたかったの~!」と泣き始めました。

すると、AちゃんはしばらくBくんを見つめたあと、「こっちならいいよ」と自分の三角の積み木の隣を指差して言いました。ですがBくんは「一緒はやなの、Bくんが置きたいの」と自分の積み木のみを置きたいと主張しました。そのあとAちゃんは、「こっち(1段目)は?」「ここ(3段目)は?」と提案してみますが、Bくんは全て嫌だと泣き続けます。困った表情で保育士を見つめるAちゃんに「どうしようか?」と聞くと、Aちゃんは「じゃぁここ(2段目)いいよ」と、自分が置いていた三角の積み木をどかして指差して言いました。

Bくんが「やった!」と笑顔を浮かべて2段目に積み木を置くのを見たあと、Aちゃんは保育士に抱き着いてきました。

そんなAちゃんを見て、「本当は嫌だったのかな。我慢したのかな」と考えながら「Aちゃん偉かったね。頑張ったね。ありがとう」とたくさん褒めると、Aちゃんは笑顔を浮かべ、途中だったお家を作り始めました。

Bくんの「ここに置きたい!ここじゃなきゃ嫌だ!」という気持ち・主張は、自我が芽生えてくる2歳児クラスではよくある光景ですし、成長段階として当たり前の姿でもあります。また、そういった姿からお友だちと衝突する事も多くあり、保育士が仲介に入る事も多くあります。ですが、少しずつAちゃんのように、自分でたくさん考えて「こっちならいいよ」「これだったら貸してあげる」「あっちにもあるよ」と言葉で伝えられる子も増えてきました。中には相手が泣いているから仕方なく…と我慢をしている子もいるかもしれません。

我慢や無理をしていないか、子ども達の気持ちに寄り添うことを第一に考えながらも、たくさんのお友だちと一緒に過ごす保育園だからこそ、仲良く遊べるために色々考え提案をしていく成長する姿を、保護者の方と一緒に見守っていきます。

 

保育士A・Y

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