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園のこだわり

ある日の一時保育

2022/05/18

数ヶ月お休みしていた一時保育が再開しました。今年度より一時保育の担当となった私にとって、初日の親子が来園されました。そのお子さんAくんはこれまでも週1回程利用されていましたが、前回の利用は1月。久しぶりの登園で、1歳のお誕生日を迎えたところでした。
お預かりした時間は、園児たちがお昼寝中。静まりかえったフロアの1角のお部屋に連れて行くと、Aくんは大きな声で泣き始めました。すぐさま部屋を出て階段の踊り場へ避難!もう一人の担当がおんぶ紐を持ってきてAくんを抱っこすると落ち着いてきて、部屋に戻り、おろしてみると遊び出しました。その先生は会議があるため行ってしまい、私とAくんの1対1になりました。Aくんが機嫌よく過ごせるようにと、たくさん話しかけて一緒に遊び、こんなオモチャもあるよと見せては気を引き・・・1時間を過ぎると、時折ヒクヒクと泣き出しそうな表情になってきました。
おやつの赤ちゃんせんべいが届きました。別の先生が「食べる?」と見せると、しっかりと握りました。早速おやつの用意をすると、私の膝上に座り、サクサクと食べ始めます。先程の不安げな表情はどこへやら。途中で声を上げて笑い出しました。見ると、お昼寝から起きた幼児の女の子が部屋の扉の丸い穴から顔を覗かせています。それに反応してAくんは笑ったのでした!おせんべいを4枚食べ終えて満足げなAくん。お姉さんのいる扉へハイハイで向かっていくと、扉前で立ち上がりました。お姉さんが扉越しに手を伸ばすと、Aくんも手を伸ばし、お姉さんの指を握りました。子ども同士というのはこんなにもすぐに打ち解けられるのかと改めて感じました。
お昼寝から起きた子ども達でフロアは賑やかになりました。Aくんに気づいた子達が部屋を覗きに来ます。お腹も満たされ、周りの賑やかさの中で安心したのか、Aくんはスイッチが入ったように私から離れて部屋を探索し、遊び出しました。
登園から3時間。お父さんを笑顔で迎えたAくんに、ほっとする私。一時保育を予約された方の理由の中に、人と関わりを持たせたいというものもありました。一時的な保育ですが、来てくれた子にとって大切なものが育まれる時間であればよいなと思います。
保育士N.W.

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